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サンマの内臓が食べられる理由は?気になる赤い糸についても解説

ラクごはん栄養の知恵
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こんにちは!みなみです。

秋の季節に特に美味しい魚といえば、サンマが思い浮かびますよね。

サンマの特徴は、他の魚とは異なり、その内臓も独特のほろ苦さがあり、これがまた美味さを引き立てます。

ところで、サンマの内臓がなぜ食べられるのか、その理由を知っていますか?

今回は、普通に食べていたけど意外と知らない、サンマの内臓が食べられる不思議について紹介しますね。

サンマの内臓が食べられる理由

サンマとご飯とお味噌汁

考えてみると、他の魚の内臓は食べないのに、何故かサンマの内臓だけは食べていますよね。

ここでは、サンマの内臓が食べられる理由を紹介します。

理由その1:サンマには胃がないから

信じられないかもしれませんが、サンマには胃が存在しません。

サンマは【無胃魚】という分類に属しており、摂取した餌はすぐに消化され、排出されるという特徴があります。

秋刀魚を実際に調理したり、焼いた秋刀魚の内部を観察すると、筒状の構造が見受けられます。

しかし、袋状の胃のようなものは存在しないため、食べ物を胃に蓄積することはありません。

みなみ
みなみ

確かに、細長い管は見た目で分かるけど、胃のような袋は見たことない!

サンマは胃ではなく、長い腸内で食べ物を消化するのです。

また、サンマと近縁の魚種としては、意外かもしれませんが、メダカが近い種類とされています。

ごはんくん
ごはんくん

メダカも秋刀魚と同じく、胃を持たない無胃魚に分類されているよ。

理由その2:水揚げの時には胃が空っぽだから

サンマは、日中になると餌であるプランクトンを摂取します。

そして、夜間は食事を摂らないという特徴があります。

サンマ漁は主に夜間に行われます。

みなみ
みなみ

その結果、漁によって捕獲された秋刀魚の腹部は、何も含まれていない状態になるのです。

日中に釣られた秋刀魚の場合、腹部に餌が残っていることもあるそうですよ。

理由その3:他の魚を食べないから

サンマは、他の魚を食べるのではなく、動物性プランクトンを主食としています。

そして、長い腸で素早く消化し排泄するため、他の魚種の内臓に比べて苦味が少ないと言われています。

排泄するまでの時間は、なんと20分から30分と言われています。

みなみ
みなみ

もともと臭みや苦みが少ない食べ物をすばやく出してしまうから、体内に苦みの素が残らない、ということだね。

そして、サンマの内臓には、栄養が豊富に含まれています。

主要な栄養素としては、

カルシウム
鉄分
ビタミンA(レチノール)
ビタミンB12

などが多量に含まれており、美肌効果や貧血防止にも効果的とされています。

サンマの内臓で見かける赤い糸状のものは何?

スーパーで売られているサンマ

サンマの内臓に、時々赤い線のようなものが混じっていることがありますね。

この赤い線のようなものは、実はラジリンクスという名の寄生虫なのです。

この寄生虫は毒性がなく、人間の体に寄生することもありませんので、食べても問題はありません。

見つけたら食べずに避けるだけで大丈夫です。

それよりも心配なのは、アニサキスという寄生虫です。

みなみ
みなみ

アニサキスは怖い!サンマにもいるの?

サバや鮭に寄生していることがありますが、サンマにはほとんど寄生しないことが知られています。

しかし、100%安全とは言えないので、頭の片隅に入れておくと良いでしょう。

アニサキスは60℃以上の熱で死滅しますので、焼き魚にして食べれば安心です。

さらに、サンマの腹部に鱼鱗が混入していることがあります。

これは、大量に捕獲した際に、サンマ自身から剥がれ落ちたものを飲み込んだものです。

食べても健康に影響はありませんが、口触りが良くないため、避けて食べることをおすすめしますよ。

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サンマ以外の魚の内臓は食べられる?

鮮魚市場

EPAという血栓の形成を防ぐ成分や、コラーゲン生成を支援するビタミンA、さらにはカルシウムの機能を強化するビタミンDなど、これらの重要な栄養素は主に内臓に豊富に含まれています。

ごはんくん
ごはんくん

栄養が豊富だから、食べたい気持ちもあるけど…

魚の内臓は肉体部分よりも腐敗しやすく、短時間で細菌が急増する可能性があります。

また、魚の胃には消化されていない食物が残っていることが多く、下手に摂取すると食中毒を引き起こすリスクがあります。

そのため、基本的には内臓の摂取は危険が伴うので、食べない方が無難です。

特に食物連鎖の高位にいる魚の内臓は特に警戒が必要です。

これらの内臓には重金属などの有害物質が蓄積され、そのレベルは高い危険性を持っているとされています。

一方で、食物連鎖の低位にいる小型の魚等は有害物質の蓄積が少なく、その内臓を食べても大きな問題はほとんど起こらないと言われています。

みなみ
みなみ

サンマが食べられるから、この魚も大丈夫、とは限りませんね。

まとめ

ザルに並べられたサンマ

今まで、当たり前のようにサンマの内臓を食べて、当たり前のようにサンマ以外の魚の内臓は食べませんでした。

なぜ、サンマだけは内臓を食べるのか?という疑問が今まで湧かなかったのか不思議です笑

紹介した3つの理由が揃って、はじめて食べられる状態になるというのも興味深いですね。

せっかくいただけるのですから、これからも感謝していただきましょう。

 

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